手火山式【てびやましき】とは、鰹節を作る時に燻製させる製法の事です。鰹節を燻製させる方法として、現在残っている製法の中では、一番歴史のある製法と言えます。
現在では、手火山式で鰹節を製造する工場はほとんどありません。それは、手間がかかることと高度な技術が必要とされるからです。
熱と煙をあてている鰹節を直接手に触れて鰹の温度を確かめる事から、「手火山式焙乾」という名前の由来になります。この作業が職人の作業になり、熟練の技が必要になります。
現在では、この作業が出来る職人がほとんどいなくなっています。手火山式は、鰹節を火の近いところで燻製させていきますので、旨味を中に閉じ込める効果があります。
出来上がる鰹節は、燻製の香りが強いのが特徴です。